2023年4月1日からは道路交通法の改正で、「全年齢で自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化」になりました。
今のところ努力義務でとどまっているのでヘルメットを被らなくても法律違反にはならない為、罰則はありません。
なので、被らない方も多々見受けられるのが現状です。
しかし、今後は罰則アリになる可能性も大いにあります。
う〜ん、でも実際どうなの?ヘルメットって被る必要あるのかな?
という事で自転車通勤時のヘルメット着用について考えてみました。
自転車のヘルメット着用が全年齢で努力義務化
そもそも努力義務とは?
努力義務ってなんなのか?ウィキペディアによると、
努力義務(どりょくぎむ)とは、日本の法制上「〜するよう努めなければならない」などと規定され、努力義務に従わなくても刑事罰や過料等の法的制裁を受けない作為義務・不作為義務のことである。また、「努力義務」には法的拘束力がないため、絶対にこのような行為を行わなければ、「努力している」とは評価されないというルールもない。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%AA%E5%8A%9B%E7%BE%A9%E5%8B%99
なるほど、つまり「どっちでもいい」という事ですね。
今までは地域によってまちまちな対応だったが
自治体独自の条例によってすでに努力義務化されている地域もあります。
ですが、2023年4月1日からは国が定める道路交通法の改正です。
これには全国的に従うしかありません。
これを受けて取り締まる側の警察がどう動くかが気になるところです。
本腰を入れてサイクリスト達を引き止めて注意するようになれば、無駄な時間を取られるのが嫌でヘルメットを被るという流れになっていくでしょう。
自転車通勤時にヘルメットは必要か?
「ヘルメットは被るベキ」というのが模範解答だが
ヘルメットは被った方がいいのは周知の事実です。
ですが、
- 荷物になる
- 髪型が崩れる
- 蒸れて暑い
という問題が付き纏います。
「荷物になる」ことについては、チェーンタイプのキーを使って自転車に括りつけるなどの対応をすれば一応解消されます。
紙型がくずれる(ペッチャンコになる)ことは正直どうしようもないです。
気にしないか、会社に着いてから再度セットしなおすかぐらいしか対処法がなく、これは小さいようで意外に大きいデメリットです。
「暑い」ことに関しては、通気性の優れたヘルメットはあるものの、やはり夏の蒸し暑い時期には被りたくなくなります。
総じて、安全を担保するために対してデメリットの方が大きいと感じる方のほうが多いので、あまり「自転車通勤時にはヘルメットを被る」ことは普及していないのだろうと思います。
- 無理せずにのんびりと走る派なので必要ないかな?
- もしもの時も自分の被害が大きくなるだけなので大丈夫かな?
- 今まで大丈夫だったからいいでしょ。
といった考えもあります。
ヘルメットを被らない方が多いのも当然です。
ヘルメット着用のメリット
改めて自転車でヘルメットを着用することのメリットについて考えてみました。
安全性の向上:ヘルメットは、事故の際に頭部を保護するための重要なアイテムです。ヘルメットを着用することで、頭部へのダメージを軽減することができます。
法的義務の遵守:2023年4月1日からヘルメット着用が日本全国&全年齢で努力義務化という事で、警察官による取り締まりが強化されるかも知れません。そんな心配もヘルメットを着用することで回避できます。
子供の模範となる:自転車に乗る子供たちにとって、大人がヘルメットを着用していることは、良い模範行動となります。自分が着用していないのに子供に被らせるのは説得力がありませんからね。
メリットについて無理矢理捻りだしましたが、言うまでもなく一番のメリットは「安全性の向上」ですね。
「結論」罰則アリ、ナシではなく本質を考えると
よくよく考えてみると、
- 罰則がナイからヘルメットは被らない。
- 罰則アリになったら被ればいいや。
- 利便性に欠ける。
といった考えは本質を突いていない全く浅はかな考えだと思い直しました。
目的は、「自分の身を守る事」
その為のヘルメットです。
- 自分の身に何かあったら家族が悲しむ。
- ケガして働けなくなったらどうやって家族を養うのか?
- 通勤で毎日自転車を使うならリスクにさらされる時間も多い。
- 自分が悪くなくても相手が突っ込んでくる場合もある。
こういった事を鑑みると「ヘルメット着用は必須」という結論になるかと思われます。
自転車保険と同じく、転ばぬ先の杖として準備しておくべきでしょう。
ヘルメットの選び方
いざヘルメットを選ぶとしてどんな物が良いのかを調べてみました。
自転車用の物を選ぶ
「ヘルメットならどれでもいいんでしょ?」
と思うかも知れませんが、自転車には自転車用のヘルメットを選ぶことがやはり最適解です。
例えば、工事現場用のヘルメットは上からの落下物からの衝撃に特化した性能になっています。
このようにヘルメットは用途によって特性が違うため、自転車用のヘルメットを選びましょう。
安全基準をクリアした物を選ぶ
下記のマークが付いた物を選んでおけば品質には間違いないでしょう。
- SGマーク
一般財団法人製品安全協会が安全基準に適合することを認証 - JCFマーク
公益財団法人日本自転車競技連盟が安全基準に適合することを認証 - CEマーク
欧州連合の欧州委員会が安全基準に適合することを認証 - GSマーク
ドイツ製品安全法が定める安全基準に適合することを認証 - CPSCマーク
米国消費者製品安全委員会が安全基準に適合することを認証
サイズの合った物を選ぶ
頭囲を計って、ちゃんと自分の頭にフィットしたヘルメットを選んで下さい。
隙間が空いてグラグラとしていては、ヘルメットの性能が正しく発揮されません。
できれば試着してから購入をオススメしますが、ネットショップで買った方が安かったりするので試着せずに購入することになりがちです。
そこで考えたのは、
「店舗で気になるヘルメットを試着だけして、購入はネットショップでする。」
という裏技です。
こうすれば割安でamazonなどのポイントも獲得できるので少しだけお得です。
まあ、実際は面倒なのでそのまま購入するという流れになるのがほとんどでしょうが…
通気口の有る物を選ぶ
夏場は蒸れる可能性があるので、通気性が良いヘルメットの方が良いです。
通気口の有るヘルメットを選びましょう。
通気口から風がヒューと通り、ヘルメットをしていても意外と涼しいです。
自分ならどれを選ぶ?
価格的には2千円~1万円程度で一通りのラインナップが購入できるようです。
要求するレベルは人それぞれだと思うので参考までにどんな物があるか見繕ってみました、
- とにかく安価
スポンサーリンク
リンク
2000円代で買える物を選びました。もっと安い物もあるけどやっぱりある程度の品質を求めるとこれぐらいかな?という感じです。「CEマーク」認定済みです。 - カジュアルな外観で普段着にも合う
スポンサーリンク
リンク
一目みて「あっ、これいいな」と思いました。完全に見た目で選んでいますが、JCF推奨品です。
価格帯は8000円程度。 - 通気性に優れたスポーツタイプ
スポンサーリンク
リンク2万円程度の高機能タイプ。JCF認定品です。
筆者は本格的なサイクリストといった感じではなく、ラフな感じで使用したい派なので購入するとしたら、オージーケーカブト(OGK KABUTO) キャンバスアーバンにしようと思いました。
あれっ?試着してみたらサイズが合わない
購入する前に、前述の「OGK Kabuto キャンバスアーバン」が自分の頭に合うかちょっと心配だったので自転車屋さんでヘルメットを試着してみましたが、筆者の頭のサイズでは合いませんでした。
自分で思っていたより頭がデカかったみたいです…
やはり、実際に被ってみないと解らないですね。
という事で最終的に選んだのは同じような見た目でXLサイズがある「OGK Kabuto SB-03XL」でした。
スポンサーリンク
ヘルメットの耐用年数は約3年
ヘルメットは素材の劣化により安全性が低下します。
また、一度衝撃に耐えて凹んだり割れたりした物も衝撃吸収力が低下しています。使用しない方がいいでしょう。
これは自分の身を守るためなのでしょうがないです。
一度きりの使い切り&消耗品だと割り切って使用しましょう。
ヘルメット購入補助金があるかも
自治体によっては「ヘルメット購入補助金」がもらえる場合があるので、念の為チェックしておきましょう。
子供や高齢者だけが対象だったり、全年齢が対象だったりと自治体によって対応はまちまちです。
努力義務化されるにあたって、補助金も全員対象になってくれれば嬉しいですね。
社内規則で通勤時のヘルメット着用が義務化される?
努めている会社の職種によっては、無視できない問題になるかも知れません。
例えば、運送業などの交通事業を生業にする企業では交通安全に対する意識が高く、たとえ通勤時でも社員が道路交通法を違反することは良しとしないでしょう。
「交通安全意識の低い」社員が勤務している会社と思われてはマイナスです。
このように「世間の目」という物を気にせざるを得ないからです。
したがって、社内規則で「自転車通勤時にはヘルメット着用を義務とする」というような規定が作ら得る可能性は大いにあります。
需要が高まり品薄&高騰するかも
令和5年4月1日を境目にヘルメットの需要が増して価格が上昇!
という事が起きるかも?
まあ、そこまでの事は考え過ぎでしょうが、購入するつもりでいるなら早めに買うに越した事はないでしょう。
もしかしたら転売屋が虎視眈々と狙っているかも知れませんので。
嫌な世の中になりましたね。
まとめ
ヘルメットは被らなくても今まで大丈夫だったからこれからも大丈夫だろう。
と楽天的な考えでいましたが、改めて考えてみると危険だったなと再認識しました。
自転車通勤は、交通量の多い道路を走行することも多いため、事故や衝突に巻き込まれる可能性も高くなります。
やっぱり何かあってからでは遅いですからね。
義務であろうと無かろうと、自分の身を守る為にはヘルメット着用は必須です。
今回の「全年齢で自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化」のおかげで改めて考える機会を得られて良かったです。
荷物が増えるなど多少の不便さはいなめませんが、そんな事を言っている場合ではありませんね。
さあ、ヘルメットを買いに行こう!
以上です。
読んで頂き、ありがとうございました。
コメント