子供の教育で悩む事「ほめ方、叱り方」について

子育て
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息子の教育にはいつも悩まされており、特に「褒める」「叱る」方法について悩んでいました。

「褒めて伸ばす」と言うけど褒めるだけでいいのか?

言う事をきかない時はどうすればいいのか?

おそらく子育て世代の方がブチ当たる悩みの中で子供に対しての「ほめ方、叱り方」で悩んでいる方は多いと思います。

筆者もそうです。

何が正解がわからない!

放っておけば遊んでばかりで、勉強しない。

叱ればスネて余計にやらない…

ご褒美で釣ってやらせてみるも「これでいいのか?」という疑問が残る。

そんな時にこの本

「モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」

に出会い、目指すべき理想の形がなんとなくわかりました。

なるほど、この本に書いてある事が実践できれば、子供との関係性は間違いなく良くなるでしょう。

ただ、完璧に実践するのは難しいです。

しかし、知識として知っているだけで子供との接し方は変わるでしょう。

子育て世代の方だけではなく大人に対しても通用する方法だなと思いました。

この本で読んだ知識を元に筆者なりの解釈で学んだ事を記録します。

よかったら参考にして下さい。

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子育てで悩む「ほめ方、叱り方」について

まず基本的に重要なのは「子供の意志」を尊重する事

親が上位で子供が下という考え方がまず間違いです。

「親が〇〇しなさい!」

とか、

「〇〇じゃなきゃダメ!」

と言ったように一方的に上から押さえ込むような言い方をしてはダメです。

子供も大人と同じ対等な立場で扱ってあげないと反発されます。

子供も意志を持った一人の人間なのだから。

当たり前の事なんですが見失いがちな事。

ココさえ押さえておけば、おのずと行動にも表れてくる。

基本にして最重要な考え方の根本です。

アクティブリスニングで引き出す

子供の意志を尊重するためには子供が何を考えて行動したかを知る必要がある。

その為に必要なのが「アクティブリスニング」

いわゆる「傾聴」というものです。

しかし、一言で「アクティブリスニング」と言っても簡単にできる事ではありません。

アクティブリスニングに重要な事

  1. ただ聞くだけではない
    話を聞くにも技術が必要。
    時には引き出してあげる事も必要なので、オープンクエスチョン、クローズドクエスチョンを駆使。言葉だけではなく表情や身振り手振りにも注目。
    従って何かをしながら適当に聞くのはNG。
    というかこちらも全力で聞くことに集中しないと無理です。
  2. 一方的に解決するのとも違う
    子供かわいさに過保護になりすぎて、親が問題を解決してしまいがち。
    本当は自分でできる事なのに、できる機会を失ってしまう。
    これではいつまでたっても自分でできるようにはならない。
  3. 自分の力で考え、解決できるようにする
    まず聞いてあげるのが大前提、その後は解決方法を導いてあげる必要がある。
    しかし、ここでも過保護になり過ぎてヒントを出し過ぎるのもNG。
    正直この加減が難しい。

安易に罰や褒美を与えてはいけない

褒美でコントロールする弊害

褒美が目的になってしまう。

褒美を上げないと認められたと思わなくなってしまう。

罰が怖いからやる

罰を避けるためだけの行動になり下がってしまう。

罰を受けないためにどうすればいいか?

そんな事を考えるようになってしまう。

それはそれで世の中を賢く生きていくためには必要な事かも知れないが、前向きな行動ではないので歓迎はできません。

本来の目的から逸脱してしまう

褒美が欲しいから、罰が嫌だから。

その事だけにとらわれて、

「自分で考えて解決する楽しさや達成感に気が付かない。」

これが問題です。

何か課題が発生しても目先の褒美がないとやらない。

これでは、成長する機会損失です。

ほめる方法

「褒めて伸ばす」と言ってもただ闇雲にほめているだけでいいわけでは無いです。

努力の過程や工夫した事に対してほめるのが重要。

例えば、大した努力をしていないのにほめられたら、

「この程度でいいんだ」とそれ以上の努力をしなくなります。

実際に試してみた

おっ!

息子が宿題をしている!

都道府県名で答えるクロスワードパズルか。

さて、本で得た知識をふまえて褒めてみようかな。

ふむ、スラスラ解けてるみたいだな。

え~っと、何て褒めよう…

褒め言葉が思いつかない。

考えている間に全部解き終わってしまった!

何か褒めてやらなきゃ!

「県名よく解ったね。すごいね!」

「簡単だよ、地図見てやったからね。」

しまった失敗した、全然響いていない。

この場合はそれほど苦労したわけではないので、褒める必要は無かったようです。

ただ、笑顔でうなずいてやるぐらいで良かったのでしょう。

深い愛情が必要

過程を褒めるためには、当然の事だが過程を見ている必要があります。

これが全然できていなかった。

褒めるポイントを探すためには全力で見ていないといけない。

忙しくてつい他事をしながら見ているのが大半だった事に気が付いた。

ああ、なるほど。

本気で褒めるためには深い愛情が必要なんだな。

叱る方法

時には叱る必要がありますが、叱る時にやってはいけないタブーがあります。

否定ではなく共感から入る

理由も聞かずに一方的に否定するのは反抗心を発生させるのでNG、傾聴して共感してあげるのが理想。

思い返せば自分も子供の頃、頭ごなしに上から目線で怒られて反感しか無かったのを思い出します。

なぜダメなのか理由を説明する

傾聴からの共感で、気持ちを落ち着かせたら、叱った理由を説明します。

ここで大切なのは大人の都合のいい理由でコントロールするためではなく、真に子供の成長のための理由かどうかです。

まとめ

最後にもう一度ポイントをまとめると、

  • 子供も一人の大人と同じように尊重する
  • 過保護に注意!手を出し過ぎない
  • 過程や努力を誉める
  • アクティブリスニングで子供の気持ちを引き出す
  • 一方的に叱らない
  • ダメな理由を説明する

こんな感じですかね。

大人も子供も基本的に同じ。

部下を育てる時にも使えるテクニックでもあります。

「褒める」のも「叱る」のも技術が必要です。

100%実践するのは難しいかも知れませんが、何度も実践してみて自分のモノにしていくしかないかなと思っています。

また、この事を知識として知っているだけで心の持ちようが違ってくるので知る価値は有ります。

この記事はあくまで、本の内容を自分なりに解釈したものです。

本の内容が気になった方は読んでみて下さい。

以上です。読んでくれてありがとうございました。

参考資料:「モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」
著者:島村華子
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン

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